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ファイル形式および圧縮
画像ファイルは、PhotoshopTM3.0JおよびGraphic converterTM2.5を用いてPICT(Picture2)、TIFF,JPEG〈高圧縮、中等度、低圧縮)、GIFの各フォーマットに変換して、ファイルの大きさ・画像の質について検討を行った。なお、オリジナル画像自体はPICTで保存しているために両者は同じ大きさのファイルである。画像圧縮については圧縮法として最も多く用いられているJPEG圧縮および通信のフォーマットとして汎用されるGIF圧縮を用いてファイルの大きさおよび画像の質について検討した。JPEG圧縮については、圧縮率の大きいものをJPEG(高)として、順に中等度をJPEG(中)、最も圧縮率の小さいものをJPEG(低)とした。実際には各画像が何倍圧縮になっているかは画像の内容ごとに異なるため一定ではないが、中等度圧縮でおよそ20倍程度と考えら札る。単位のkはキロバイトを示している。
画像ファイルの変換および大きさの測定には、Macintosh 660AV、モニターはSony17inchのものを用い、harddisc内で行った。

 

転送時間
転送については、一般的な商用プロバイダーの回線を用いて、自治医科大学のLAN(Local area network)内にある筆者のe−mailのAddressに向け、特別なコメント無しで題名と画像の転送のみを行った。時間の測定は、メールに画像を既に添付した状態で、送信ボタンをクリックしてから送り終わるまでの時間を計測した。使用したモデムの転送速度は28800bps(bit per second)である。転送時間はファイルの大きさによると考えられ、高画質ビデオプリンターのみから作製したものを用いた。なお、受信時間については送信にくらべ短時間で可能であるため、比較的大きいファイルについてのみ確認した。

 

判読
判読は、上記の手法により転送された画像を用いて、MacintoshTMのモニターに表示された画面(一般的にMacintoshTMでは72dpiとして表示される)を見て、筆者が画像の質・臓器内部の様子がどの程度判読できるかを確認した。検討は各カラー画像2枚、モノクロ画像2枚づつについて行った。

 

実際の画像の送り方
操作は非常に簡単であり、既にMacintoshTMではe−mailに多く用いられているEudoraJTMを用いて、送信すれば可能である。
実際は、EudoraJTMで、e−mail送る要領で宛先のAddress(筆者のAddress)を指定し、患者情報などのコメント部に患者情報などの文章をつけたうえで、メッセージの中の書類の添付指定し送りたい画像を開くと自動的にその画像が添付されるため、あとは送信をクリックすると自動的に送ることができる。なお、EudoraJTMはshare wareであり無料で使用することも可能であるが、有料であるEudora pr0TMを用いればよりファイルの管理が容易となる。

 

 

 

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